UNREAL一話胡蝶の夢、読了ありがとうございます。いかがだったでしょうか。

 この話は、元々電脳探偵というタイトルで掲載していたものを改稿しております。設定の大幅な整理も同時に行いましたので、大半が新規書き直しということになっています。あらすじ自体は大した変化はありませんが、昔書いたものと掲載したものを比べると面白いです。色んな意味で。

 

 最も大きな変更といえば、健の決意なのかもしれません。ヨミコから電脳適応障害というキャラ管理上の利点が無くなったことも大きいですが、それと比べても重要なのはこちらでしょうね。

 実は、作者の小説執筆におけるスタンスは「エンターテイメント性をある程度保ちつつ、好きな話を書くのを重視」というもので、健のものとは違うんですよね。作者はあくまで好きな話を書くのが目的だから、今のところ賞や出版に興味はない。でも健は作家になりたい。その齟齬に結構頭を悩ませることになりました。

 

 今回大幅な設定の整理を行った件について。

 電脳探偵一話は元々読み切り短編だったということもあり、設定やキャラが固まってませんでした。二話以降はその上に積んでいく形となった訳ですが、土台が脆いため、最終話目前で骨組みがガッタガタになってしまっていました。

 そんな訳で、今回長編用に新しく土台を作ったのでした。しかし拡張現実についてうまく説明できた気が全くしません。ブログに書いたようなことを作中でさり気なく説明できるように精進です。